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安愚楽牧場元幹部に賠償命令

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 全国から出資金を集めて破綻した安愚楽牧場(栃木県那須町)をめぐり、9人の出資者が元幹部ら22人と関連会社3社に約1億6600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地方裁判所の佐藤哲治裁判長は元役員(74)に請求全額、元監査役(67)にその一部を支払うよう命じました。

 安愚楽牧場は。和牛預託商法と呼ばれる、繁殖母牛に出資しして毎年生まれる子牛の売却代金で収益を得る特定商品預託法に基づいたシステムで、7万人以上から4000億円以上を集めていました。最盛期には全国38カ所の直営牧場で黒毛和牛など13万頭以上を飼育していましたが、2011年に破綻。後の調査で、2002年には自転車操業に陥っていたことがわかっていおり、元社長ら2人は特定商品預託法違反の罪で実刑が確定しています。

 今回の判決は、元幹部の民事責任に関する初の判決であると言うことです。

 牧場側は当初破綻の原因を「東京電力福島第一原発事故による契約解除の増加や和牛の価格下落」としていましたが、実際には東日本大震災以前から自転車操業に陥っており、そこへ原発事故後の解約増加で資金繰りがつかなくなったのが原因でした。

 また、決算では毎年黒字を計上していましたが、1991年以降牛肉自由化の影響で一頭当たりの利益は赤字になっていたこともわかっています。

 つまり、事業が回らなくなっていたのを隠して会員を集め続け、遂に破綻したわけです。一時期盛んにテレビでCMが流れていましたが、あれも破綻を先延ばしする悪あがきだったのでしょう。